About FootprintWall:
100年後から見れば小さな一歩でしかないけれど
展覧会 35,066件、作家 17,080人、
美術館・ギャラリー 1,706件 の重み
2005年以来、芸力は"展力、場力、創力を軸としたアートの情報基盤" を目指し、いま、FootprintWallとして離陸します。
2006年10月から約6年。積み重ねたものは展覧会情報35,066件、美術館・ギャラリー情報1706件。 これは作家、美術館・ギャラリーの皆様の賜物であり、芸力を支え続けたアートアーカイブスの地層でした。その35066件の展覧会情報から17080人の作家のアーカイブサイト誕生の時を迎えました。アートアーカイブス「FootprintWall」はここから小さな一歩を踏み出します。
「FootprintWall」の原点
芸力はアートの情報化を推進し、アートアーカイブスを構築するため、たくさんの作家とギャラリー、アートイベントやプロジェクトのホームページを制作してきました。その過程で、作家、ギャラリスト、キュレーター、ライター、企画プロデューサー、学芸員、コレクター、アートファンなど様々な立場でアートに関わる人たちの現場の悩み、広報活動の悩み、情報整理の悩み、情報アーカイブの悩みを受け止めてきました。
アートの現場の声、現在進行中の悩み、山積みになっている問題、課題を受け止め、アートに関わる全ての人が、「あって良かった」と思えるものは何か?芸力はそれに応えたい。「FootprintWall」構想の原点はここにあります。
100年後を想像してみる
"アーカイブ"は、「遺す」ということを重く考えてしまう。それ故にまとめられずに「遺すことができなかった」り、活動の過程やプロセス、課題やトラブルは「遺さなくていいもの」という思い込みが生まれる。前に進む障害、アーカイブにまつわる問題はそこにあります。
あなたの作品・情報が、100年後、どう扱われているか想像してみましょう。
今の世界の価値や評価と100年後のそれが同じとは限りません。未来においての価値観は未来の人が決めます。いますべきは、そこに、未来に届けること。
「Footprint」と「Wall」
今を生きる作家の日々の活動を、その出来事の発生と同時進行で遺していく。生きている作家に寄り添って、作家の一歩一歩の記録、まさに「足跡:Footprint」の情報を丁寧に記録していく。それが遺ることで100年後、200年後の未来に判断をゆだねることができる。これを「FootprintWall」の使命とします。
FootprintWallの「Wall:壁」は、情報が登録される(「足跡:Footprint」が記録される)と同時にリアルタイムで名前を刻んでいく「情報の壁」です。「Wall:壁」という情報の一覧は「Whole:全貌」を明らかにすると同時に、その情報の奥へ続く「扉」でもあります。圧倒的な数の名前のリスト、でもその壁は同時に無数の扉であり、未知の世界へ繋ぐ無数の入口(リンク)であるのです。これだけの数の入口を並べたWEBページがこれまでにあったでしょうか?
時を超えて〜「FootprintWall」の使命 〜
アートに関わる全ての人の活動の記録、その人たちの「足跡:Footprint」の記録をとっていくこと、そして、その記録を「壁:Wall」に刻んで次世代に遺して伝えていく。FootprintWallの役割は、あなたの足跡を未来の遺産にすることです。
FootprintWallには「FW」の意味も持ちます。つまり「forward:前に、先に」進むという役割です。FootprintWallで足跡を記録していくと、自分の歩いてきた道がはっきりと見えてくる。そしてそのとき、自分が歩いてきた過去の道の先に、未来に続く道が見えてくる。FootprintWallはそんな未来の道を示す役割も担います。
実現のために
FootprintWallは、芸力のアートコンテンツとアーキテクト(http://www.smallworld.co.jp)の情報技術が支えています。
このコラボレーションがアーカイブのありかたを根底から覆します。作家は「ArtistWall:作家の壁」を見たら、自分の名前が情報の宇宙の中で埋もれてしまっていることに嘆くかもしれません。
探し出すことに疲れる・・・。この経験からの解放をFootprintWallはひたすら目指します。
FootprintWallは、その圧倒的な数の情報の宇宙の中から、あなたという星にピンポイントに光を当てることが出来ます。
訪問者に、広大なアーカイブの全貌を「Wall」が明らかにします。一方、訪問者が「受け取るホームページ」が、その中の一点として輝く「一人の作家:あなた」の広大なアーカイブの海へダイレクトに繋いでいきます。作家のアーカイブを自分の感性にあわせてコレクションする。その新鮮な体験をFootprintWallは訪問者に提供します。FootprintWallのアーカイブ技術もまた未来への遺産として進化し続けます。